歌花史庵 かかしあん

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オオガミナリ

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ひまわりははにかむように、うつむいていました。

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最近見つけた湿地。

遠くのカミナリを聞きながら、軒下に沿って、歩くことにしました。

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山から吹き降ろす風はひんやりとして
汗をかいた肌をさらい、どこかへ抜けて行きます。

おじいさんと、会いました。

「すごいカメラだねぇ!」

坂の途中。

「お盆前に掃除しないといかんけんね」

「この坂道がきついけんど
先祖がいるから」

「同級生もみんな入ってるから、早く行きたいけんど」

昭和二年生まれと聞いても
おいくつなんだか、わからない風貌。

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お掃除を途中でやめたおじいさんと
お寺さんで再会しました。

「ここにうちの爺様が寄贈したんだけんど
名まえ載ってないんよ」

「本堂の二階、子どもの頃入ったけんど
凄い絵があったんよ」

「嘘ついたら閻魔様に舌抜かれるぞー
って言われてな。
そん時は言わないけんど
帰ってから言われて」

「あの字、なんて読むの?」

わからなかった。
音読みのままでいいのか、どうなのか。

「わしらカンノンサマって呼んでるけんど」

ご本尊すら、存じませんでした。

きつい坂道を登って、お墓の手入れをしていると
嫌でも体は動くから、健康がくずれることがない。

だから先祖があって自分がいる
それがよくわかると言ったおじいさん。

長生きしてね。
次に会って覚えてなくても
またお話して下さい。

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しばし、カンノンサマの軒下を、お借りしました。

止まない雨にじれて、雷は家並みの脇ならだいじょうぶだろうとお暇。

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気になった。

これ?

少し先に行くと

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これだね。

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寄って、間違いない。

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レンズを向けると、強くなる雨脚。

稀代の晴れ女なんだけど?

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こんなものも。

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良い所ですね、危険はあっても

良い所です。

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脇道に入ってみました。

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また、おめもじ致しました。

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大神さまにおかれましては、背筋もうるわしゅう、拝謁至極
雨、ちょっと強いですけど
涼しくていいです。

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玄関用お社。

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神鳴りに引かれて、お散歩路。

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ぼ~けちゃったよ~~

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いや~すずしい♪
あ、天使も.....


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by ekoekolove | 2011-06-30 23:03 | 繪子のお散歩

熊野さまのお話

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頃は平安の末、遠州池田の宿に
熊野(ゆや)と云う美しい娘がおりました。
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都からやって来た将軍の息子に見そめられ
一度は都へ嫁ぎましたが
郷里に残した母の病を聞き
心を尽くして暇の許しを得ました。
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両親を看取ったのち、かわいがってくれた夫の討死を知り
仏門に入った熊野御前。
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平家物語にも登場し、歌人として知られているそうですが
お墓のある磐田市の行興寺では
熊野さまと呼ばれ、気高い尼僧として今も慕われています。
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5月3日の明け方、こんな遺言を残して
33歳でこの世を去りました。
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私没後女人の病気に苦しむひとで、私の墓に訴えてくれたなら
我が魂魄(こんぱく)必ず十一面観世音の妙智力を藉(か)りてその願望成就さすこと疑いなし
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熊野さまの植えたとされる藤が咲く頃
長藤祭りが開かれ
大勢のひとが集います。
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願いが叶って病気が治った暁には
熊野さまとお母さまのお墓に糸の束をお納めする、と云う習わしがあり
色褪せたものや真新しい糸の束が
訪れるひとの心を語っているようでした。
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毎年お線香をお供えするものの
広大な棚から垂れる藤に吸い込まれ
たゆとうは花の香りばかり。
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by ekoekolove | 2011-05-08 23:59 | 繪子のお散歩

春のほうろう記-7 農家

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ほうろうの旅に出た日、最初に撮ったのは桜でした。

みんなの心に桜が咲くようにと祈りつつ
あちこちウロついた五日間。

最終日は古い古い農家に連れて行ってもらいました。

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桜が半端な時期だったので、白黒で。

この3倍以上ある大きな敷地、その中の一部が一般公開されています。

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土間を上がった所。

上がりやすく階段状になっていますが
ずいぶん昔、伺った別の地方の御屋敷では
土間とお部屋の間の高さが、子どもの背丈ほどありました。

Mのお宅のご本家も古い大きな農家。
彼女に訊いてみると
昔はやっぱりそうだったと思う、とのこと。

敷居が高いとはここから来た言葉かな?

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外から見た所。

右端の飛び出したスペースには、帳場と書かれていました。

3畳ほどの小さなお部屋は
文字通り帳場として使われていたそう。

江戸時代は農家が商売をすることはありませんでしたが
このお宅は明治維新後か
お醤油の製造、競馬場などの娯楽施設の提供などもしていたので
確認はしていませんが、番頭さんのようなひとがここに詰めていたのかも知れませんね。

平安時代から続くお宅だそうなので、もしかしたら
農業、名主以外のお役もあったのかもねー、と話していました。

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土間のとっつきのお部屋。

向うに見えるのは中庭です。
その向こうは渡り廊下で建物が続き
廊下部分に女中部屋がありました。←禁止用語?

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とっつきのお部屋の向こうには、二間続きの大きなお部屋。

一番日当たりのいい場所です。

ふすまを開け放すとかなりの広さで
集会などに使われたそうです。

欄間の細工もよそ行きな感じ。

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こちらは渡り廊下をぐるっと回った所にある
新居間、だったかな?

家族用のお部屋の欄間です。

亀さん。
豪華さより、縁起を担いだのかな?

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渡り廊下から見える中庭。

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古民具も展示されていました。

竜吐水(りゅうどすい)と呼ばれる手押しポンプ。

消火用と云うより、主に延焼の防止と
火消しさんの服に水分を含ませる為に使われたようです。

墨書きによれば、文久三年(1863)年、雲流水との名称だそう。

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古い写真もありました。

運河で荷を運ぶ船か、漁をしているのかは判りません。

恐らく大正11年以前のもので
残っていたガラス乾板から焼き付けたそうです。

丸い光は照明の写り込み。

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門も相当な厚みがあり、お部屋もありました。

追記:
この形式は長屋門と呼ばれ
「門の両側部分は使用人の住居・納屋・作業所などに利用された(wikiより)」そうです。
日本各地にあって、地方、時代などによって使い方や形式に変遷があったみたい。

興味のあるひとは長屋門でググってみてね。


Rくんが、あの木の裏がすごい!
と言っていたあの木の裏↓

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ブラックジャック状態。

枝を大きく伸ばして、まだまだ現役の欅。

末永く、元気でね。

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by ekoekolove | 2011-04-24 17:17 | 繪子のお散歩

ほうとう記 21 ゆく夏の信州 Ⅰ

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夏の終わり、秋の始まり。
8月29日の朝は赤く染まっていた。

雨が降る前にと、早く出発した。
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諏訪に着くと、煙草を買いにコンビニへ。

たまたま開店したばかりの店に入ると、ネットで知ったばかりの
花抜きと云う風習に出くわした。

赤文字はgooの質問サイトからのコピペです。


(花抜きとは)結婚式やお祝い事などの際に飾ってある花を、
参加者が抜き取って持って帰る事をいいます。

たとえば、結婚披露宴の際の卓上の花は、
帰りがけにみんなで数本ずつ抜いて綺麗に持って帰ります。

他の質問の回答ですが、幸せのお裾分けという意味合いのようですね。

有名なのは名古屋の花抜きで、開店祝いの花輪の花を、
通りすがりの人が抜いていきます。

長野だけの風習ではないようです。(北陸でも見かけました)


まーさんはレジの店員さんに、お花を持ってらして下さいと言われたそうだ。

東京でも、結婚式や何かの発表会の時には花を分けるけれど
日常的な風習に触れて嬉しかった。
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せっかくなので、数本。
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chaeさんにお渡しすると、ススキと合わせて素敵に飾って下さった。
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蕎麦畑を見ながら、伊那へ。
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南北のアルプスに挟まれた伊那谷。
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心がほぐれるような豊かな景色だった。
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去年の秋に行ったかんてんぱぱガーデン
夏に間に合った。
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萌える緑に飢えていたから、爽やかな色に目を惹かれた。
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昼ご飯は、この辺りの名物だと云うソースかつ。
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寒天を使ったメニューが豊富です。
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道祖神の招きにあひて、安曇野へ。
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大王わさび農園。

高3の夏、友達と18切符を使って行った思い出の場所。
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可愛い子に会った。
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山葵田にいたセキレイ。
尾が黄色いから、キセキレイの赤ちゃんかも知れない。
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ぱしゃぱしゃ。
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安曇野は素敵な町。
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立派な家屋に、たくさんの花を咲かせている。
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中央本線の線路を越えて。
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碌山美術館は洗練されているだけでなく
刺激的な作品の宝庫だった。
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愛らしいやまぼうしの実。
学芸員に許可を得て、ひと粒ずつ戴いた。
味まで愛らしい。
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夜はゆっくり、諏訪ッチさん、chaeさんと勝沼のワインを飲んだ。
殺伐とした町から、久し振りに温かい人間の住む土地に来た。
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by ekoekolove | 2009-08-29 08:49 | 繪子のお散歩