歌花史庵 かかしあん

タグ:散文とお話 ( 128 ) タグの人気記事

フーテンのゆりさんCMに出る

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「おひかえなすって!」
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「いいかい? ハイ!
並んだ数字がまず一つ。
物の始まりが一ならば
鳥の始まりはこのゆりさんっての」
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「ん?なんでぇ」
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「鳥の始まりはシソチョウだって?」
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「んなこたぁおれぁ知らねぇが」
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「シソって奴ぁ偉ぇもんだ。
ちょちょっと刻んで蕎麦に乗せるだけで
い~い香りが漂ってなぁ」
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「く~う」
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「うまい蕎麦が喰いてぇなぁ」
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「ん?」
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「足がかいぃな・・・」
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「バン公の奴、水虫うつしゃぁがったな」
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「水虫、お困りではありませんか?」
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「悩む前に強力水元」
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***********************************

関係ないけどようつべ貼ってみる。

思ひ出の曲。
これを聞くとアドレナリンが異常分泌しまつ。

クララに振られなければ、ブラームスはこんな曲を書かなかったかも知れない。
天才の欲求不満すげー!

実はあのふたり出来てたんだよ、とかそう云う話はいらない。

演奏はものすごく真面目で淡泊だけど
音源古くてオケのカラフルさは全く判らないけど
曲に秘められた激動の感情を感じ取って下さればこれ幸い。

7:00丁度と14:44から始まるレガートは
世界音楽史上最も美しいメロディーだと思っています。

長いので、飛ばすんだったらそこだけは聞いて。

じゃ、どぞー

Johannes Brahms Violin Concerto (1st Mov.)
ヨハネス・ブラームス ヴァイオリン協奏曲 第一楽章


途中で切れちゃうけどヒラリンのも貼っとくね。
天上の響き。

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by ekoekolove | 2009-12-02 23:03 | 繪子譚日日新聞

紅葉アナリーゼ

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気づかないくらい小さな囁きで
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始まる秋のフィナーレ
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色どりのねいろは膨張し
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やがて華やかなハーモニーを奏で始めた
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羽のように軽やかなテーマは
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ふわふわと広がってゆき
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フーガを披露したかと思えば
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ソロを奏で
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解決する
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来る季節を予期させる展開
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テーマに絡みつく幾多のモチーフ
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終末の鐘を鳴らし
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終わりに導く枯れた実のパーカッション
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再び始まる第二の展開
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金色の柔らかな響きは
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辺りを暖かく包み込む
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華々しさよりも
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なだめるように優しく
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静寂を埋める公孫樹のホルン
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牧歌的な調べのあとは
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畳みかけるようなテーマのトゥッティ
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カデンツァも最後の音を打ち鳴らし
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今日が終演
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秋のフィナーレ
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by ekoekolove | 2009-11-29 22:11 | 散文

怪物

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レエスを編もうと思つて
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レエスの種を取りに行つたのです
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レエスの種は怪物みたひに
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あたしを見詰めてゐたのです
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グロテスクなその怪物を
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ひたと見詰めてゐたのです
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さふしたらこんな気持ちが
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ふと沸ひて来たのです
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怪物みたひなのは
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此の花ではなくて
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あたしの方なんじゃないかと。
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↑↑↑出展します↑↑↑
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by ekoekolove | 2009-11-09 21:57 | 散文

青い実と小鳥と私

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林の中を歩いていると、青い実をつけた木を見つけました。
まだ秋も始まったばかりの頃のことです。
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私が歩いた林は、山の上にあったので
もっと低い場所では、今頃この実がなっているかも知れません。
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小鳥のさえずる林の中、不思議とこの実には
たった一羽の鳥さえも、寄って来ようとはしませんでした。
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蒼褪めたこの実は、おいしくないのでしょうか。
もっとおいしい物が、近くにあったのでしょうか。
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この木にとまる小鳥の姿が見たかったのですが
終ぞ小鳥は現れませんでした。
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静かな静かな林の中
小鳥の声だけが聴こえました。
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青い実を見つけた私は
小鳥の姿を探しました。
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艶々とおいしそうな青い実は
小鳥には魅力的ではないかと思うのです。
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この青い実に小鳥がとまれば
さぞかし絵になることでしょう。
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そう思って私は
小鳥がやって来るのを待ちました。
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けれども小鳥はただ遠くで
はばたきさえずりを繰り返すばかり
近くに来ようとはしませんでした。
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山の上の方の林の中で
私は木の実を見つけました。
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青いおいしそうな木の実なので
きっと小鳥が食べに来ると
私はここで待っているのです。
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諏訪の写真がまだあるのです。
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by ekoekolove | 2009-11-04 19:06 | 散文

金魚のお話

金魚姫

はじまりはじまりー


むかしむかし、海のほど近い領主のお城に、
かわいいお姫さまがいました。

ひとり娘で、お母さんを小さい頃に亡くし、
出入りの桶屋がくれた、ちいさな赤い金魚と、
お父さんが家族でした。


海のものがたくさん捕れる豊かな町。

お姫さまはその町が大好きでしたが、
十歳になった時、お城を追われ、
遠くの国へ、ゆかなければならなくなりました。


豊かな海を、他の国が羨ましがり、
ついにはお城も、領民も、海も、
強い国に乗っ取られてしまったのです。


お城を出る時、お姫さまは
小さい金魚に長旅をさせる訳にはゆかないと、
可愛がっていた金魚を
仲良しだった漁師の娘に渡しました。


ご飯は、麦のふかしたのを二日に一粒、
猫に食べられないように、
わたしの代わりに可愛がって下さい。


これが金魚が聞いた、
お姫さまの最後の言葉でした。


金魚は、お城にいる時と同じように、
可愛がってもらいましたが、
ある時、聞いてしまったのです。


遠くの国に連れてゆかれる最中、
お姫さまは病を得て、帰らぬひとになったと。


それから何年か過ぎ、金魚をもらった娘は
お嫁にゆくことになりました。


嫁ぎ先は、お姫さまを追いやった、
新しい領主の息子。


ゆきたくはありませんでしたが、
逆らえませんでした。



大きな桶の中で、金魚は娘が泣いている姿を見ました。


あたしを可愛がってくれるひとは、皆涙を流す。

金魚も、涙が出ました。


娘はある晩、金魚に話しかけました。


あの殿さまは悪い悪いひと。
そのひとの息子になど、嫁ぎたくはないわ。

でもそうしなければ、町のみんながもっと苦しむ。

だからわたしは、お城に行って、
このかんざしで殿さまや息子、家族みんなを刺してやる。

お前は連れてゆけない。

父さん、母さん、兄さん姉さん、弟と妹たちに
可愛がってもらうのよ。



けれども、お姫さまの残した金魚のことは
お城の中でも知られていました。


高貴な金魚も一緒に欲しい。

殿さまも息子も、そう考えました。


そして、娘が嫁ぐ前の日に、
金魚は桶ごと、お城に連れてゆかれました。



翌朝、領民たちは夜明け前に
娘のお嫁入りの支度を始めました。


本当は娘の気持ちを知っていたので、
辛くて悔しくて、時折涙を流し乍ら。



空が白み始めた頃、
お外に出ていた領民たちは、
お城の方を見て、腰を抜かしました。


お城が、なかったのです。


壁や瓦屋根はばらばらになり、海の上に浮かんでいました。


今やお城のあった場所は、
海とつながった入り江になっていたのです。



お城に住んでいた領主とその一家は、
とうとう見つかりませんでした。


あとから、お城で働いていた町のひとたちは、
天守閣から海水が流れ出して来て
泳ぎが達者な町のひと以外、
皆流されてしまったと、口々に語りました。


娘はお嫁にゆかなくても良いと言われても、
金魚のことが心配で、また涙を流しました。


真っ白な花嫁衣装を身に着けて、
そのまま動かずに、ずうっと泣き続けました。


とうとう娘の涙は川になり、海へとつながりました。


それを見た町のひとたちは、
お城を流した海水は、
金魚の涙だったに違いないと
噂し合いました。


あるひとが漁に出た時、小さな赤いお魚が、
ひれひれと海を泳いでいる姿を見つけました。


お姫さまと娘の、あの金魚だ。
そう思った漁師は、すぐに帰って、
娘に知らせてやりました。


お姫さまを助けることが出来なかった金魚が、
この町を悪い領主から救ってくれたに違いない。


その話が広まると、いつしか金魚は
金魚姫と呼ばれるようになりました。



何年か過ぎて、娘が好きなひとに嫁ぐ朝、
金魚姫のいる海にゆき、
麦のふかしたものをひと粒、
そっと投げ入れました。


すると、金魚を入れていた、あの桶が、
沖の方から流れて来ました。


娘は金魚が帰って来たと、
海に飛び込んで桶を捕まえましたが、
あの子の姿はありませんでした。


その代わり、仲良しだったお姫さまの
きれいな守り刀がひと竿、
空の桶に入っていました。


娘はそれを持ち帰ると、
大切に懐に入れ、好きなひとの妻になりました。


金魚姫は今も、お姫さまと一緒に海で暮らしていると信じて。



お城が奪われて以来、幽閉されていたお姫さまのお父さんは、
遠い国でその知らせを聞きました。


そして近くの川にゆくと、娘と同じように、
麦のふかしたものを投げ入れてやりました。


小さな金魚に、ありがとうと言い乍ら。


ひと粒の麦は、そのまま川を下り、
いつか娘の涙で出来た川に出ました。

そして、やがて、
金魚姫の流した涙で出来た入江へ。


遂には、みんなの流した涙が注ぐ海へ。



金魚姫は、
懐かしいお父さんのくれた麦の粒を、
ぱくっと口に入れ、
ひれひれしていましたとさ。




おしまい



今日も過去のコピペです。
ご免なさい。
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by ekoekolove | 2009-10-20 08:40

白い馬の話

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信濃の山道を登った辺りに、白い馬が棲んでいた。
鼻の先から尾っぽまで真っ白の、白子だった。

太陽の光に弱い為、白い馬はいつも、林の中で過ごしていた。
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ある日、鹿の一群と出会った。
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「きみ、鹿じゃないね。
誰だい?」

一頭の鹿が訊いた。
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白い馬は困ってしまった。
ずーっとずーっとひとりぼっち、お前は馬だよと、教えてくれる母さんもいなかった。
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白い馬が悲しい目をして黙ってしまうと、鹿は言った。

「鹿ではないけれど、鹿に似ているよ。
ぼくたちの仲間かも知れない」
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白い馬は鹿の優しさにほっとしたが、どう応えればいいか解らなかった。
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黙ってじっとしている白い馬を見て、鹿は喋れないのだと思ったらしい
「邪魔したね」とさりげなく言うと、他の鹿たちと去って行った。
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白い馬は、せっかく声をかけてくれたのに、何か言えば良かったと後悔した。
今まで、小鳥やリス、兎としか話した事がなかったのだ。
友達になれたかも知れない。
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そう思うと、寂しくて涙が出た。

一方、麓の村では、人々が水の分配を巡って、諍いを始めていた。
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内陸の、水源に乏しい地域。
僅かな水の行き先が、村全体、果てはもっと下の集落の生活に関わっていた。
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その日は日照り続きの月の終わりで、水を満足に使えない者は、農具を持ち出しての喧嘩になってしまった。
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白い馬は耳をそばだてて、ただならぬ喧騒を聴いた。

なんだろう。

良からぬ思いが胸をよぎり、初めて山を下ってみようと云う気持ちになった。
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カンカン照りの太陽は、白子の馬には辛かった。
けれど馬は、何か説明のできない思いに駆られ、一気に村まで駆け下りた。
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村人たちは死者も出るほどの争いを繰り広げていたが、大きな蹄の音に気付く者もあった。
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突然現れた真っ白の馬。
目にとめた者は、息をつめて見詰め、次第に静かになって行った。
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白い馬は、村人たちが自分を見ている事に気づいていたが、徐々に体中が痒くなり、騒ぎが収まる頃には、居ても立ってもいられなかった。

痒みは痛みへと変わり、白い馬は踵を返し、自分の棲家へとひた走った。
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村人たちは何かの奇跡を見たと信じ、家畜の馬を持っている者はそれに乗り、そうでないものはひたすら走り、白い馬の後を追った。

夜になり、村人たちがようやく白い馬を見つけた時、白い馬は痛みのあまり、大粒の涙をこぼしていた。
足元に、大きな水溜りを作って。
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村人たちは、自分たちが争った為、この山の神が嘆いているのだと思った。
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持ったままの農具を下ろし、白い馬に許しを請うた。
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白い馬は何が起こったのか理解が出来なかったが、農民が乗ってきた馬が、自分と同じ仲間だと感じた。

涙の止まらない目で馬を見詰めていると、馬の持ち主は、手綱を引いて恐る恐る、白い馬の近くにやって来た。

白い馬が仲間の目を見上げると、馬は優しく、白い馬の体を舐めてやった。

村人たちは、これで怒りが収まると信じ、馬を置いて山を降りた。
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白い馬は、仲間が出来て嬉しかった。
優しい栗毛の雌の馬だった。
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今自分の目から流れているのが、辛い涙か喜びの涙かは解らなかった。
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けれど、白い馬が泣き続けた後には、空を映す澄んだ池ができ
そこから水を引く事ができた麓の村々は、もう二度と、争う事はなかった。
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'09.09.24 蓼科、農業用貯水池、御射鹿池。
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またしても、インチキ話を作ってしまった。。。
これはフィクションですよ。
読んで下さったアナタ!
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by ekoekolove | 2009-10-15 20:18 | 散文

山法師

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「もし、もしお法師さま」

か細い女の声がした。
枝を巡らせて後ろを見ると、両足のない、白装束の女。
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ぎょっとして見ないふりをしようとしたが、女の恨めし気な目に、射られてしまった。
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「山にお棲まいのお法師さまとお見受けしました。
どうぞわたくしをお助け下さい」
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わたしは法師と名はつくが、ただの木だ。
説法などまるで知らないし、人を助けたことなどない。
戸惑っても、女はそれに気づく気配がない。
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「この世に残した幼子を案じて、成仏することもままなりません。
けれどあの子には新しい、優しいおっかさんができました。
わたくしはもう無用の者。
どうかどこへゆけば良いか、お知恵を授けて下さいまし」
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どう応えていいものやら。
私は坊さまではないのだ。
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その時、鵯(ひよどり)の群れがやって来て、私の枝のあちこちに停まった。
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「さぁみんな、ここの赤い実をお食べなさい」
親鳥が一回り小さい子らに言った。
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「おっかさん、ここには蛇は来ないの?」
小さい子のひとりが訊いた。
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「ここは大丈夫。
葉っぱがたくさん茂っているから、上の枝までは来ないのよ」
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なるほど、毎年実をつけると、鳥たちが大挙してやって来る理由が解った。
私の枝は切る者がいないから、高く高く、生い茂っているのだ。
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「この山法師さんのお陰で、毎年冬を越せるのよ」
母の言葉を聞いているのかいないのか、子どもたちは、私の実を突っついている。
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子どもは元気なものだ。
人間の子どももたまに来るが、それまでに実は、鳥たちに食べ尽くされ、誰も存在にすら気付かない。
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ふと思い出して見ると、女は微笑んで、鵯の子らを見詰めていた。
今年も実をつけて良かったと思った。
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子どもらは食べるだけ食べるとうとうとし出し、気付くと、女はもういなかった。

何か声をかければ良かったのかとも思ったが
私は四季の営みを繰り返せばいいのだと、なんとはなしに思った。
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ヤマボウシの由来とは無関係です。
てか、知らないし。
読んで下さったそこのあなた!
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by ekoekolove | 2009-10-13 21:45 | 散文

equo japon  秋の特大号「コバルトブルーの翼で」

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鳥モデル界で絶大な人気を誇る、川瀬ミー。
夏の長いヴァカンスを終えた彼女が、再びモード界に姿を現した。
今回は、彼女の知られざる私生活と、新たな魅力に迫ってみようと思う。
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繪子「こんにちは、ミーさん」

川瀬ミー(以下ミー)「こんにちは。お久しぶりです」

繪子「前回お会いしたのは、本誌の創刊号、去年の大晦日の事でしたね。
読者の皆さんからの要望も多く、またご登場戴いた訳ですが、実に10カ月ぶり。
今日はその間のミーさんと活動と、ずばり、私生活について伺っちゃおうと思っているのです(笑)」

ミー「なんだか怖いですね(笑)お手柔らかに」
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地球のこと、環境のこと

繪子「ちょっと調べさせて戴きましたが、ミーさんが最後に目撃されたのは1月22日。
それから長い間沈黙を守っておられましたが、何か理由がおありだったんでしょうか」

ミー「いきなり核心を突きましたね(笑)
いえ、理由と云うほどのこともないんですけど。
いつも注目されているでしょう。たまには、今年はリフレッシュを兼ねて
誰もいない所で大好きな釣りに没頭することが多かったんです」

繪子「釣り、ですか」

ミー「ええ。子どもの頃から釣りが大好きで、自分の食べる魚は自分で釣るよう
親からもしつけられたんです。
でも最近の都会には、私でも食べられる大きさの魚って減っているんです。
だからそんな魚が釣れる場所を求めて、あちこち飛び回りました」
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繪子「ミーさんが釣りがお好きだと云うのは、有名な話なのではないかと思いますが
今お話を伺っていると、単なる趣味と云うより、生活の一部と云う気がします」

ミー「正にそうです。
毎日釣らなければ、生きていけないほど。
友達からは、自給自足なんて、なんだかロハスだと言われますが
子どもの頃からの生活習慣と捉えて戴いて結構です」

繪子「そうなると、お仕事の時間も限られて来るのでは?」

ミー「仰る通りです。
モデルのお仕事でポーズをとっている時間より、釣りをしている時間の方が長いかも知れません」

繪子「ファンの方から不満の声が出るでしょう」

ミー「どうかしら(笑)
いえ、確かにもっと出て欲しいと云う声もありますけれど、熱心なファンの方は
探し出して会いにいらして下さるし、釣りをしている姿が好きと仰って下さる方も多いんです」
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繪子「マスコミにはあまりお出になりませんでしたけれど」

ミー「特別の枠で出ることはありませんでしたが、色んな広告には出して戴きましたし
いつも図鑑には載せて戴いていますし、活動していなかった訳ではないんですよ」

繪子「図鑑界ではずいぶんご活躍ですよね。私生活もかなり公開されて」

ミー「はい。子どもたちから研究者の方まで、広く興味を持って戴いて。
それこそ、釣りのフォームなんかも細かく研究されて、なんだか恥ずかしいです(笑)」
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繪子「ではもう、釣りは私生活の中でも、オープンにされている部分ですね。
世間一般では、自給自足は究極のロハスだと思うのですが
ミーさんに憧れて生活を変えるひともいると云うことは
ファッション以外でもリーダーシップを発揮されていると云うことではないですか?」

ミー「それがいい影響を及ぼすのなら、こんなに嬉しいことはありませんね。
私は今まで、意識して啓蒙しようと思ったことはありませんが
私のような生活習慣の者が、普通に暮らせなくなったら
環境が破壊されていると云うことだとは思うんです。
ひとつの目安になれたら、それだけでも嬉しい。
私ひとりの力で、何かを変えることはとても難しいですけれど
本能のままに生きることが、地球の環境保全に役立てるなら
死ぬまでこの生活を続けて行きます」
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恋愛のDNA
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繪子「今年のミーさんの話題としては、川瀬一族の御曹司
川瀬ミオさんとの熱愛報道がありましたね」

ミー「熱愛(爆笑)
まさかそんな風に書かれるとは(笑)
たまたま同じ所に行き合わせただけです。
同じ一族ですから、会えば挨拶くらいしますけれど、それだけ。
川瀬の一族は、春以外に恋愛のきっかけはないんです。
それに、公式にお付き合いを始めたら、必ず結婚をします。
私たちはまだ若いので、どれをとっても恋愛の条件には当てはまりません」

繪子「ミーさん自身は奔放なイメージもありますが
川瀬一族は恋愛にも厳しいのですか?」

ミー「厳しいと云うより、普段はあまり関心がないDNAなのかも知れません(笑)
春ごろになると、彼氏が欲しいと思うことも実はあります」

繪子「ミオさんとのスクープは秋でしたから、本当に偶然だったのですね」

ミー「ええ。私たちは結納の時に、男性が自分で釣った魚を女性に上げると云うしきたりがあるのですが
彼は自分で食べちゃったし(笑)
そこまで映してくれれば、変な誤解もなかったんですけれどね(笑)」

繪子「なるほど。
川瀬一族自体、プリミティヴな感じがしますね」

ミー「そうかも知れませんね。
それは一族みな、誇りに思っていますね」
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コンプレックスの狭間で

繪子「いつも前向きなミーさん、羨ましがられることも多いのではないかと思うのですが」

ミー「そうなのかしら。でも私自身は、コンプレックスの固まりですよ」

繪子「えー!それはちょっと信じられません」

ミー「ある地方では、私だけではなく、一族全体があるあだ名で呼ばれています」

繪子「聞いたことがありませんが」

ミー「クサンボと言われています。
魚ばかり食べているので、家に魚の腐臭が染みつき、体にもその匂いがついていると言われているのです」

繪子「なんだかひどいですね。
ミーさんはトップモデルなんですし・・・」

ミー「実際はどうなのか判りません。
一族と言っても数え切れないほどいますし。
みんなダイヴィングが好きなのは確かなので
毎日何度も水に飛び込んでいるんですけれど」

繪子「食べ物によって体臭が変わるのは当然ですし、この件は間違いなく差別ですね」

ミー「そうなのかも知れませんけれど、それでいじめなどの被害に遭ったと云う話は聞いていません。
コンプレックスと云うのは、案外自分が気にし過ぎるだけで
回りはなんとも思っていないことも多いかも知れませんね」
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繪子「トップモデルのミーさんにもコンプレックスがあると伺って
失礼ながら、私は安心してしまいました(笑)」

ミー「どんな形でも、お役に立てれば嬉しいですよ(笑)」
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繪子「ミーさん、今日は色々と良いお話を聞かせて戴きました。
明日からまた、釣り中心の生活になるのかしら?」

ミー「ええ。食べることは生きる基本ですものね。
充実していないと、心も体も健康ではいられません。
マイペースを守り続けますが、これからもよろしくお願いしますね」

繪子「こちらこそ、またお話を伺わせて下さい。
今日はどうもありがとうございました」

ミー「こちらこそ、楽しかったわ」

川瀬ミーは、コバルトブルーの翼を広げ、にこやかに会場を去って行った。
しなやかに強く、そして優しく生きる姿に、記者も魅せられたインタヴューだった。
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by ekoekolove | 2009-10-05 23:03 | モード・エコ

実録!鳥社会の今

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身延町下部温泉の川原では
鳥たちの日常を見る事が出来ました。
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おねぇさんおしゃれだよねー
髪とかどこで切ってんの?
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ぁーゎたしぃ
友達がスタイリストだからぁ
カットモデルで切ってもらってんのぉ
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カットモデルならさー
すぐそこなんだけどー
髪タダで切ってもらえてー
化粧品なんかも安く買えるトコがあんだけどさー
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キャハハ!
それってキャッチでしょぉ!
ゎたしひっかかんないよぉ
ばいばーい!
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ちぇっあんだよ、モズ子のくせに。

おっ電話だ。

・・・・・・・キセ子か。
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もしもし、今仕事中でさ。。。
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ナンパじゃねぇよ。
ホントに仕事中なんだよ。
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いつも言ってるだろ。
愛してるのはおまえだ・・・
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あっ切れた。
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あんだよ。
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一方、キセ子の働くファミリーレストランでは・・・
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ランチ580円か・・・
まだ腹へってないけど、とりあえず入るか。
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いらっしゃいませー
お客様おひとり様ですか?
禁煙席と喫煙席ございますが、お煙草はすわ・・・
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一人。喫煙で。ドリンクバーね。
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かしこまりましたー
あちら空いているお席へどうぞー
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お客様1名様喫煙席でぇーす!
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ここにすっかな。
ドリンクバーも近いし。
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ん?
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汚れてんじゃん。きったねぇなぁ。
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おねぇさーん!
ここ、ちょっと拭いてくれる?
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大変申し訳ございません。
ただいまお拭き致します。
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まぁいいよ、おねえさんかわいいし。
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鳥の世界も悲喜こもごもで御座いました。。。


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by ekoekolove | 2009-10-01 17:54 | 繪子譚日日新聞

秋を探しに

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瀕死のハゼランが言った。
「あすこの山はいいよ、スケッチするなら行ってご覧」

私はこれでも、画学生なのだ。
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まだ紅葉はしていないが、風は涼しく、もう秋だ。
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こんにちは、マユミ。
君はまだ、本当の色をしていない。
また今度描きに来よう。
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綺麗なアザミを見つけたが、蜂に突っぱねられた。
「邪魔をするなら刺すぜ」
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アキノキリンソウは、オオアワガエリと話していた。
「写真を撮るならひとこと言って欲しいわね」
「そうよ、最近はなんだって、勝手にぱちりと撮ってゆくんだもの」
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今度こそはと野菊を見ると、また蜂がやって来た。
面倒事はご免だ。
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アカバナを見つけたが、まだ紅葉していない。
私は秋が描きたい。
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ワレモコウは秋の花だ。
だが、これは花なのだろうか。
実のようにも見えてしまう。
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群生する姿も美しいが、もう少し探してみよう。
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トリカブトだ。
これも秋の花とは言い難いが、なんとも言えない魅力だ。
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実がなるとは知らなかった。
他になければ、花と合わせてモデルを頼もう。
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ノコギリソウも、夏の名残りのようでチグハグだ。
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カヤツリグサは好きだが、華がない。
華がないものはモデルにならない。
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ママコノシリヌグイとは、名前が悪い。
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心惹かれて名前を尋ねた。
「あたしはアケボノソウ」
素敵な名前だ。
花も美しい。
またあとで来ると言って先に進んだ。
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君はスカンポだろう?
そう尋ねると、この花は露骨に嫌な顔をして、そっぽを向いた。
嫌な花だ、スカンポの癖に。
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華やかな花に出会った。
名をツリフネソウと云うらしい。
この花に決めた。

すると、ツリフネソウが言った。
「秋の花をかくんでしょう。
あたしは夏の花、もう終わりよ」

はすっぱな言い方をすると、花の落ちた枝をゆすって見せた。
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白いウメバチソウ。
端正過ぎて、あまりそそられない。
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遂に見つけた。
ウドの種こそ、私の求めていたモデルだった。
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枯れて来た姿もいい。
丁重にポーズを取ってくれるように頼むと、飛んで来た虫が鼻で笑った。
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「旦那、花なんざ、風次第でポーズが変わりまさぁ。
あちこち訪ね歩いてるようですが、もうすぐ日が暮れるし
そんな事してちゃあ、秋も終わっちまいますぜ」
せっかく理想のモデルを見つけたのに、それではあんまりだ。

「ウドの種こそ私の理想だ!
持ち帰れないなら、ここに根を張ってやる!」

そう叫ぶと、どこからか声がした。

「じゃあ、そうなさいな」

私は動けなくなった。
私の新しい名前は、オオベンケイソウ。
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'09-09-05入笠山湿原

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by ekoekolove | 2009-09-29 20:39 | 散文