歌花史庵 かかしあん

繪子譚日日新聞  号外

d0133693_3502650.jpg冬の川は清く清く、ただ己の本来の姿を曝け出している。人は強い風を厭い、近づかない。しかし寒さに負けず一歩繰り出せば、そこは巨大な宝石の横たわる景色。身に纏うことの出来ない、静謐な宝石。己の量を弁えておれば、目を肥やすことすら、幸いに思うだろう。けれど、ここを訪れる者はいない。それ故、どんな才知をもってしても描くことの出来ない、美しさがある。


d0133693_3505493.jpg川からの帰り道、菜の花畑に出遭った。まだ、早いのではないか。

そんな思いをよそに

菜の花は風に揺られて歌っている。

耳には届かない歌声。
しかし、確かに歌っている。
実存だけが証明する歌声、それが、ここにあった。


d0133693_3514943.jpg塗炭の壁を背負い、菜の花は歌う。

d0133693_352545.jpgひとの知らない、早い春を謳歌して。



魚声刻々

おとしだま

たくさんたくさん おとして頂戴
ほんとのお金で なくっていいの
まぁるい小さな 玉がいいの
お金は使えば なくなっちゃうけど
玉ならずうっと 残るもの
by ekoekolove | 2008-01-02 18:27 | 繪子譚日日新聞