歌花史庵 かかしあん

万葉の花々と言の葉絵巻

ひおうぎ
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ぬばたまの その夜の月夜 今日までに 我れは忘れず 間なくし思へば

ぬばたまのあの夜の月は、今も忘れない
今だって、私は忘れずに絶えず思っているのだから

ぬばたまはひおうぎの実。
月などの枕詞。
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をみなへし
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をみなへし 咲きたる野辺を 行き廻り 君を思ひ出 たもとおり来ぬ

女郎花の咲いている野原を、めぐる内に、あなたを思い出した
だから回り道をしてやって来たんだ
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せり
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大夫(ますらを)と 思へるものを 大刀(たち)佩(は)きて かにはの田居に せりそ摘みける

あなたのような立派なお方が、太刀を腰に付けたまま、まるで蟹のように田に這い
芹を摘んで来て下さるなんて
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たはみずら
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あはをろの をろ田におはる たはみずら 引かばぬるぬる 吾をことな絶え

安波の丘の迫田に生い茂るたわみずらが、引けばゆるゆると解けるように
わたしにも絶えず知らせをおくれ
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ちち
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ちちの実の父の命 ははそばの母の命 おぼろかに 心尽くしておもふらむ その子なれやも

父上と母上が心を尽くして思って下さるように
武勇に富み名を残さなければ

知智(ちち)は犬枇杷。
父の枕詞。
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からあゐ
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こもりには 恋ひて死ぬとも みそのふの 韓藍(からあゐ)の花の 色に出でめやも

ひっそりと恋の為に死ぬような事があっても
からあいの花のように、ひと目につく事はないわ

からあゐ(韓藍)=鶏頭
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我妹子(わぎもこ)に 恋ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる花にあらましを

貴女に恋なんてしないで
あの萩のように、ただ咲いて散ってしまえば良かったのに
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えぐ
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あしびきの 山澤回具を 採みに行かむ 日だにも逢はせ 母は責むとも

回具(えぐ)=面高、花慈姑
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ところづら
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すめろきの 神の宮人 ところづら いやとこしくに 我れかへり見む

大王らのお側近く、宮人はところづらの蔓のように
とこしえに仕えて行く そんな風にいつまでも吉野を見ていられたら

ところづら=おにどころ(鬼野老)
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やまぢさ
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息の緒に 思へる我れを山ぢさの 花にか君がうつろひぬらむ

命を懸けてわたしはあなたを思っているのに、あなたはやまぢさの花のように
もう気が変わったでしょうか

やまぢさ=岩煙草
花はすぐしぼむ
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いわたばこ
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いわたばこって妙に気になる草だったけど花は普通ね  繪子
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'090730 浜松市万葉の森公園
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by ekoekolove | 2009-08-08 22:03 | waka